2026年 04月 01日
へいちく廃線へ、守れなかった過疎地の灯

“守ろう、平成筑豊鉄道。力を合わせよう未来のために”
車内のつり革に記された願いは、届かなかった。うーん、残念・・。
かなり、厳しいだろう・・・。と、思いながらも抱いた、微かな希望。
そんな感慨を持って、前回まで5回シリーズで綴った『へいちく物語』。
残念ながら、県が設置して沿線の9自治体が参加する法定協議会は、
平成ちくほう鉄道(へいちく)を廃線として、一般道路を使用して
の路線バスに転換する、との方針を決議。地域に愛され、明治時代から
継承されてきた鉄路に終止符が打たれることとなった。
協議会には、決議された案以外に、鉄道上下分離案(運行は鉄道会社、
インフラは自治体が管理する形で鉄道を存続)、BRT案(線路をバス
専用道路として整備する)が示されていて、先細りが予想される路線
バス案だけは避けたい。BRTなら何とか、将来に希望をつなげられる、
との意見も多く聞かれていたが、最も厳しい判断となった。
協議の場で、どんな議論が為されたのか。報道によると、路線バス転換
支持の自治体が5、BRT支持が2、鉄道上下分離支持が2。今後の
財政負担を考えて、との結論というが、それで、いいのだろうか・・。
お前、自治体の財政運営の厳しさを知らない素人が、黙っとけ・・・。
とのお叱りを覚悟で、沿線住民の一人として思いを記しておきたい。

福岡市と北九州市、二つの政令指定都市を抱える福岡県。中でも著しく
発展する福岡市近郊と、その流れから取り残されていく地域との格差。
特に、筑豊地方と京築地方は深刻な状態で、過疎化の流れが止まらない。
そんな中、沿線住民は“まだ、この地域は見捨てられてない”と山村を
走る、へいちくに勇気づけられ、過疎地における希望の灯でもあった。
また、直方、田川、行橋という、地域の拠点を結んでいた鉄路。かつて、
団子三兄弟という歌が流行したが、三つの市が団子ならば、へいちくは、
それを繋ぐ大切な串。生活に欠かせない買い物、病院や学校等、沿線住民
を地域の拠点に通わせる役割を果たしてきた。沿線自治体の事情は様々だ
ろうが、今回は地域全体の利益を重視すべきったのではないだろうか。
“地域活性化、地方再生”との言葉が叫ばれているが、かけ声だけに聞こえる。
「経済合理性で考えると、そもそも過疎地はいらないということになる。過疎
地は不便で当たり前、みんな都市部に出ればいい、という国づくりでいいのか」
と存続を支持した首長のコメントが報道されていたが、全くその通りだと思う。
平成ちくほう鉄道が、赤字廃止路線だった旧国鉄の田川線、伊田線、糸田線を
JRから受け継いだ。運営会社側は、観光列車の運行など、経営努力を重ねた
が、急激な過疎化や時代の流れに対応が出来ずに、赤字が膨らんでいった。
ここで重要なのは地域の動き。そもそもが“経営は厳しいが、地域には必要”
との判断で設立された第三セクター。“財政が厳しいから、これ以上は無理だ”
ではなく、もう少し創意工夫した支援体制が必要だったのではないだろうか。
地域住民の一人として、悔やまれてならない。
車内のつり革に記された願いは、届かなかった。うーん、残念・・。
かなり、厳しいだろう・・・。と、思いながらも抱いた、微かな希望。
そんな感慨を持って、前回まで5回シリーズで綴った『へいちく物語』。
残念ながら、県が設置して沿線の9自治体が参加する法定協議会は、
平成ちくほう鉄道(へいちく)を廃線として、一般道路を使用して
の路線バスに転換する、との方針を決議。地域に愛され、明治時代から
継承されてきた鉄路に終止符が打たれることとなった。
協議会には、決議された案以外に、鉄道上下分離案(運行は鉄道会社、
インフラは自治体が管理する形で鉄道を存続)、BRT案(線路をバス
専用道路として整備する)が示されていて、先細りが予想される路線
バス案だけは避けたい。BRTなら何とか、将来に希望をつなげられる、
との意見も多く聞かれていたが、最も厳しい判断となった。
協議の場で、どんな議論が為されたのか。報道によると、路線バス転換
支持の自治体が5、BRT支持が2、鉄道上下分離支持が2。今後の
財政負担を考えて、との結論というが、それで、いいのだろうか・・。
お前、自治体の財政運営の厳しさを知らない素人が、黙っとけ・・・。
とのお叱りを覚悟で、沿線住民の一人として思いを記しておきたい。

福岡市と北九州市、二つの政令指定都市を抱える福岡県。中でも著しく
発展する福岡市近郊と、その流れから取り残されていく地域との格差。
特に、筑豊地方と京築地方は深刻な状態で、過疎化の流れが止まらない。
そんな中、沿線住民は“まだ、この地域は見捨てられてない”と山村を
走る、へいちくに勇気づけられ、過疎地における希望の灯でもあった。
また、直方、田川、行橋という、地域の拠点を結んでいた鉄路。かつて、
団子三兄弟という歌が流行したが、三つの市が団子ならば、へいちくは、
それを繋ぐ大切な串。生活に欠かせない買い物、病院や学校等、沿線住民
を地域の拠点に通わせる役割を果たしてきた。沿線自治体の事情は様々だ
ろうが、今回は地域全体の利益を重視すべきったのではないだろうか。
“地域活性化、地方再生”との言葉が叫ばれているが、かけ声だけに聞こえる。
「経済合理性で考えると、そもそも過疎地はいらないということになる。過疎
地は不便で当たり前、みんな都市部に出ればいい、という国づくりでいいのか」
と存続を支持した首長のコメントが報道されていたが、全くその通りだと思う。
平成ちくほう鉄道が、赤字廃止路線だった旧国鉄の田川線、伊田線、糸田線を
JRから受け継いだ。運営会社側は、観光列車の運行など、経営努力を重ねた
が、急激な過疎化や時代の流れに対応が出来ずに、赤字が膨らんでいった。
ここで重要なのは地域の動き。そもそもが“経営は厳しいが、地域には必要”
との判断で設立された第三セクター。“財政が厳しいから、これ以上は無理だ”
ではなく、もう少し創意工夫した支援体制が必要だったのではないだろうか。
地域住民の一人として、悔やまれてならない。
本ブログで『へいちく物語』を連載するにあたり、一日乗車券を積極的に活用、
多くの地域を訪れた。市街地を歩くと空洞化が進み、延々と続くシャッター街。
対策は急務だろうが、その際、へいちくは重要な武器になりえたのでは・・・。
また、沿線には複数の高校、大学、病院などがあるが、通学や通院の手段をどう
保障するのか。車内には鞄を背負う学生や杖をついて通院する高齢者等、様々な
表情や息づかいがあり、へいちくは、間違いなく沿線の生命と生活を支えていた。
私は旅好きで、全国を巡ってきたが、鉄路と駅を失った地域の荒廃は凄まじかった。
本当に大切なものは、それをなくした時に、その大切さに気づく。と言われるが、
学校の存続や若者の地域離れ等、財政という物差しだけでは測れない、地域の存亡
に関わる決断、だった気がする
以上、勝手な危惧を記させていただいたが、130年以上続いた鉄路の廃線という
決断の背景には、それ以上の緻密な戦略があったのだろうか。今後、バス路線交通
計画の策定においては、社会的弱者の切り捨てではなく、沿線で必死に生きる人達
の息づかいを感じながら、住民が納得できる作業を期待したい。
行政には、今回の決断が正しかった、と歴史の中で証明していく責任がある。

by inakasanjin
| 2026-04-01 10:00
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