2025年 08月 15日
『あんぱん』に思う② みんなの正義
子供の頃、正義の味方に憧れ、
水戸黄門が印籠で、悪者を退治すると胸がスカッとした。
交わらない世界の正義。国や家族を守るためにと、
互いが正義を振りかざし、殺戮が繰り返される。
ウクライナとロシア、イスラエルとパレスチナ。
誰かが印籠を見せて解決してほしいが、それは無理。
国連が持つ平和の印籠は機能不全で何も期待できない。
やがて、多数の命を踏み台にした見せかけの平穏が、
不正義な妥協の後にやってくるのだろう。
永遠の平和へと続く扉はどこにあるのだろうか。

やなせたかしさん夫妻をモデルにした朝ドラ『あんぱん』。
その中で北村匠海さん扮する柳井嵩が発した言葉が心に残る。
“死んでいい命なんてひとつもない。
正しい戦争なんか、あるわけないんだ。
まやかしの正義で敵も味方も仲間も大勢死んだ。
正義なんか信じてはいけないんだ。
そんなもん、簡単にひっくり返るんだから。
でも、もし逆転しない正義があるとしたら、
すべての人を喜ばせる正義 。
僕はそれを、みつけたい”
みんなのために悪と闘うアンパンマン。
絵本には、自分の顔の一部を腹ぺこで泣く者に与える場面もあった。
やなせさんがみつけた正義はここにあるような気がする。

正義のあるべき姿とは・・・。
アリストテレスやロールズなど、多くの思想家が探求。
私も学生時代、仲間とキャベツをかじりながら議論し、
飲み明かした記憶がある。
内容は定かではないが、当時は喧嘩になるほど真剣だった気がする。
今も、世界の各地で多くの正義が踏みにじられ、
そんなものは幻で存在しない、と言い放ってしまいたくなる。
しかし待て、そうではない。
世界の紛争地や被災地。各地で飢えに苦しむ人達のために、
体を張って活動に励むボランティア。
世の中を見渡せば、正義のための活動が存在し、
飢餓や命の危機と向き合っている。
ボランティアは、助けを求めている人達のアンパンマンだ。
不正義が正義としてまかり通った大戦から80年。
今年も終戦の日がやってきた。
“死んでいい命なんてひとつもない。
正しい戦争なんか、あるわけない。
まやかしの正義で敵も味方も仲間も大勢死んだ。
すべての人を喜ばせる正義”
この言葉の意味を噛みしめたい。
by inakasanjin
| 2025-08-15 10:00
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