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スマホを忘れて、さぁ大変・・・

はて?どこに・・・。
しまった。忘れたー。
特急列車に飛び乗った後、スマホがないことに気づいた。
到着駅で周囲を見渡したが、公衆電話が見当たらない。
なんとか探し出したが、硬貨がない。
自動販売機で清涼飲料水を買い、小銭をつくった。
はて?どうしよう。
最後に困ったのが相手の電話番号が分からないこと。
みなさんは、そんな経験、ないでしょうか。

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握りしめる。握りあう。握りつぶす。
よく使われる慣用句だが、今の時代にマッチする言葉だ。
握っている機器は世界と繋がり、手のひらの中で決定し実行する。
予約、申し込み、支払い等、ネット上での処理が要求され、
飲食店でもQRコードを読み込んでの注文が求められて戸惑う。
スマホを持っていることが前提での生活が求められ、
持たざる者は社会のシステムから排除されていく。
スマホを相棒として、生きていかなければならない時代となり、
デジタルに疎い人間にとっては不自由で不便な社会となった。

かつて教師として、一番困ったのが、スマホ関連のトラブル。
SNSを介してのいじめ、犯罪に巻き込まれるケースもあった。
悪い大人から生徒をどう守り、救っていくのか、思い悩む日が続いた。
昨今は、表現の自由を大義とした身勝手な正義がネット上に溢れ、
他人の名誉やプライバシーなど、人権が侵害され続けている。
また、海外を拠点としたオレオレ詐欺や闇バイト等の被害も深刻化。
手のひらの中で世界と繋るスマホは、利便性と危険性が共存する媒体だ。

産まれた頃には何もなかった。
やがて、やって来たのは町内だけに通じる呼び出しの有線電話。
しばらくして、電電公社(現在のNTT)の黒電話が普及する。
学生時代は10円玉を握りしめて、赤電話から故郷に連絡をいれた。
働き始めてから、ポケベル、ピッチ、携帯と電話は進歩していった。
当初は、そんなものに拘束されたくない、と携帯を持つことを拒否。
しかし、職場や周囲から勧められ、渋々、持つようになった。

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やがて、時代の主流はスマホとなり、
従来の携帯はガラケーと呼ばれるようになった。
しばらくは、ガラケーにこだわり、非主流派を貫いたが、
結局は5年程前にスマホデビューをしてしまった。
以上が、スマホと出会うまでの顛末だが、
未だに馴染めず、機器の使い方が分からずに困惑する日々。
黒電話や赤電話が当たり前で何の不十分もなかった時代が懐かしい。

ちなみに、スマホを忘れて列車に乗り込んだ当日。
開き直った私は、すべてから解放されて自由を謳歌。
目的地の大分で温泉旅行を楽しんだ後、再び特急列車で帰路についた。
この日は、何事もなく時は過ぎ、平穏で心安らぐ休日となった。
まぁ、時にはスマホを忘れる。それも、いい・・・。

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by inakasanjin | 2025-07-15 10:00 | Comments(0)