2025年 02月 15日
“またトラ”と民主主義
「どうして、こんな国になってしまったのだろう。
恥ずかしい。そして、世界の人達に申し訳ない」
昨年の11月、新大統領の当選が確実になった翌日、
来日していたアメリカの友人が淋しそうに呟いた。
もしトランプ氏が、また大統領になったら……。
世界が注目する中、アメリカ国民はトランプ氏を選択。
“もしトラ”が現実となり、“またトラ”となった。
保守主義とリベラル。自国第一と国際社会との協調。
求める幸せのかたち、人としての倫理観など、
大きくすれ違う思いや理想、あるべき国の姿。
分断という言葉で表現されている国民間の深い溝。
貧富の差が拡大していく中、インフレや移民問題等、
民衆の不満を巧妙に投票行動に結びつけるポピュリズム。
友人同様の思いをしているアメリカ国民は数多くいる。
恥ずかしい。そして、世界の人達に申し訳ない」
昨年の11月、新大統領の当選が確実になった翌日、
来日していたアメリカの友人が淋しそうに呟いた。
もしトランプ氏が、また大統領になったら……。
世界が注目する中、アメリカ国民はトランプ氏を選択。
“もしトラ”が現実となり、“またトラ”となった。
保守主義とリベラル。自国第一と国際社会との協調。
求める幸せのかたち、人としての倫理観など、
大きくすれ違う思いや理想、あるべき国の姿。
分断という言葉で表現されている国民間の深い溝。
貧富の差が拡大していく中、インフレや移民問題等、
民衆の不満を巧妙に投票行動に結びつけるポピュリズム。
友人同様の思いをしているアメリカ国民は数多くいる。
若い頃、何度かアメリカを旅行し、ワシントンも訪れた。
当時、様々な課題はあったが民主主義国家としての誇りを有し、
自由主義社会のリーダーとして輝いていたアメリカ。
世界政治の中心、ホワイトハウスや議事堂界隈で記念写真を撮り、
ポトマック河畔にあるリンカーン記念館にも立ち寄った。
館内のリンカーン大統領像の側に刻まれている民主主義の原点
ともいえる“人民の人民による人民のための政治”という言葉。
民主主義の根幹は、多数派が自己の利益のみを追求することなく、
少数派等の多様な意見を尊重して、お互いが共存していくこと。
人民のための政治、とは何なのか。今、その根幹が問われている。

自由主義社会のリーダーとして輝いていたアメリカ。
世界政治の中心、ホワイトハウスや議事堂界隈で記念写真を撮り、
ポトマック河畔にあるリンカーン記念館にも立ち寄った。
館内のリンカーン大統領像の側に刻まれている民主主義の原点
ともいえる“人民の人民による人民のための政治”という言葉。
民主主義の根幹は、多数派が自己の利益のみを追求することなく、
少数派等の多様な意見を尊重して、お互いが共存していくこと。
人民のための政治、とは何なのか。今、その根幹が問われている。

グレート アメリカ アゲインと叫び、自国第一主義を主張。
就任式では、偉大さを誇示するショーを演じるかのように、
次々と大統領令に署名していくトランプ氏。
中には、地球温暖化防止に向けてのパリ協定からの離脱、
世界保健機構(WHO)からの脱退も含まれていた。
国際社会からの孤立を深めようとしているアメリカ。
かつて、We Are The Worldの歌がヒットした頃、その推進役であった
超大国は、地球市民のあるべき姿とは、逆の方向に歩き始めた。
アメリカのマッカーサー草案が元になった日本国憲法。
戦後日本の指針となった憲法の格調高き前文には、こう記されている。
“われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して
他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は
普遍的なものであり、この法則に従うことは自国の主権を維持し
他国と対等関係に、立とうとする各国の責務であると信じる。
ポピュリズムが蔓延し、厳しい試練に立たされている世界の民主主義。
本来のグレートアメリカとは、世界から尊敬される国として、
日本国憲法前文が示す国際世界を築くための使命を担うこと。
そして、リンカーンの言葉の真髄を実践することだと思う。
アメリカの友人が、母国への誇りを取り戻すことができる4年間。
世界の安全と平和、多くの人権が尊重される4年間であってほしい。
次々と大統領令に署名していくトランプ氏。
中には、地球温暖化防止に向けてのパリ協定からの離脱、
世界保健機構(WHO)からの脱退も含まれていた。
国際社会からの孤立を深めようとしているアメリカ。
かつて、We Are The Worldの歌がヒットした頃、その推進役であった
超大国は、地球市民のあるべき姿とは、逆の方向に歩き始めた。
アメリカのマッカーサー草案が元になった日本国憲法。
戦後日本の指針となった憲法の格調高き前文には、こう記されている。
“われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して
他国を無視してはならないのであって、政治道徳の法則は
普遍的なものであり、この法則に従うことは自国の主権を維持し
他国と対等関係に、立とうとする各国の責務であると信じる。
ポピュリズムが蔓延し、厳しい試練に立たされている世界の民主主義。
本来のグレートアメリカとは、世界から尊敬される国として、
日本国憲法前文が示す国際世界を築くための使命を担うこと。
そして、リンカーンの言葉の真髄を実践することだと思う。
アメリカの友人が、母国への誇りを取り戻すことができる4年間。
世界の安全と平和、多くの人権が尊重される4年間であってほしい。
by inakasanjin
| 2025-02-15 10:00
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