2024年 12月 15日
正 直
自公、過半数割れ。
先月、衆院選の結果を受けて、各紙でそんな大見出しが踊った。
「投票率は53%。政治不信や無関心層が増加し、半数近くの有権者が投票していない。
かつて、ファシズムは、そんな心の隙を見逃さなかった。今、もしヒットラーのような人物が現れ、巧妙に大衆を引きつけたら、私達の社会はどうなってしまうのだろうか?
来年、みんなは有権者・・・・・・」
高校2年対象の公共の授業『選挙と政党』の章で、生徒に熱く語ってしまった。
(オッと失礼、話の前に、私の素性を少し、説明しておく必要がありました)
私は大学卒業後、Y市役所に11年間勤務(主に広報を担当)しました。
その後、市役所を中退し、33歳で県立高校の教師に転身。
公民科の教師として汗を流し、数年前に定年退職を迎えました。
しかし、教師不足の折、現在も講師として高校の教壇に立ち続けています。
(それでは、本論に戻して話を進めてまいります)
選挙前、政治と金の報道を受け「政治家は正直に真実を語るべき」との声が相次いだ。
信なくば、立たず。
政治には信頼が必要であり、政治家は真実を語らなければならない。
全くその通りで、異論はない。
但し、本来は、政治家に限らず、誰もが正直であるべきだ、と思うが、言うは易し、行うが難し。
真実を語ることは、そう簡単な話ではない。
「嘘はダメ、正直に言いなさい」
親や教師が、自分のことを棚上げし、子供に迫る。
しかし、そんな大人の本性を見透かして、口を閉ざす子供達。
会社での上司と部下の関係も同様。
全てをバカ正直に申し出るよりも、モジモジモジ。
真実を語ることなく、その場を上手にやり過ごした方が得策であるケースもある。
真実を正直に語ることは、その結果生じてくる全てを自分が受け入れること。
しかし、人間には、自己保身のために真実を歪めてしまう本性がある。
だから、他人に正直たれ、と強く迫れても、自分自身には甘くなってしまう。
ともあれ、国民が政治家の本性を見透かしたのが今回の選挙。
大衆の反逆で、その代償は高くついた。
同じ頃、アメリカ大統領選挙では、大衆を上手に引きつけたトランプ氏が勝利。
自国ファーストで世界が混沌となる中、私達の生活はどうなっていくのか?
結局、政治家に頑張ってもらうしかないが、石破丸は、波高しの航海だ。
政治と金が注目され、外交や経済、教育等の政策が軽視された印象を受ける衆院選。
うーん、これで良かったのだろうか・・。

*今月から、後継指名を受け、本ブログを担当しています。
浅学非才な私。微力ではありますが、田舎散人の思いを受け継ぎ、
誠心誠意、自分自身の思いを真っ正直に呟いていければ・・、と思っています。
よろしくお願いいたします。
散人見習

