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超短文「四〇字文」の世界に遊ぶ

 短文の世界も面白い。わが民族は、17文字の俳句、31文字の短歌と短文での表現を広く浸透させている。詩の世界でも短詩があるようで、象徴的なのは、やはり詩人・草野心平のタイトル「冬眠」の「●」だけだろう。これですべてを表現しているそうだ。

 文章の「起承転結」をベースに、10字×4行の「40字」の世界に遊んでみる。


 田舎暮しはいい。陽を   人は、騙される方がい   心静かに時を待つ、期

 浴びて、澄んだ空を眺   い、罪がない。今の世   待をしなければ落胆も

 め、涼やかな風に吹か   最初から騙すつもりで   無い。不思議に自然の

 れる。そんな日々だ。   いるから始末が悪い。   まま、答が生まれる。 

     ※※           ※※           ※※

 拘りを捨てれば素直に   田舎ん者が、ち言いよ   毎日、何をしているの

 なれる。無理を通すと   る、都会者が、なんぼ   か、解らないのは、何

 「忖度」も加わり無駄   のもんじゃ。宝を見つ   気なくの「気」だけに

 骨を折ることになる。   けることもできめぇ。   頼っているからかな。

     ※※           ※※           ※※ 

 嫌味を言われて黙って   友が逝った。いずれ我   どうするか、に、どう

 いれば、当たり前だと   も逝くだろう。なるよ   でもいい、というが、

 勘違い。嫌味は、後味   うにしかならない道行   困ったもので、投げ槍

 悪いと伝えるべきだ。   きに添うしかないか。   は怖い。どうするか。

     ※※           ※※           ※※

 知らぬが仏という、が   これからは歴史に添っ   空を仰ぎ、海に潜って

 知らなくていいことも   て風土に合ったフード   川で泳ぐ。野を駆けて

 多々ある。知って得を   ビジネスがブームにな   林を歩いて森に入る。

 取るより、仏がいい。   ろう。そんな時だな。   自然遊びは乙なもの。


 自由な詞選びで、楽しめる世界が広がる。俳句や短歌にはない、また違った味わいのあ

る創作ができるようだ。短文だからこそ、大きく広い、深くて重い、詞を捜すことになる。


by inakasanjin | 2021-01-29 09:00 | 文学つれづれ | Comments(0)