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日本ソムリエ協会教本にガラミ

 近年、日本ではワインブームが続いている。愛好者は年々増えていると聞く。

 ブドウが原料のワインは、ミネラル分が多く美容や健康に効果大といわれ、若い女性を中心に広がっているようだ。日本各地でワイン造りが盛んになった。2018年には「日本ワイン法」が施行され、ワインの「国産産地」が特化された。そんな中、福岡県みやこ町の一般社団法人豊前国小笠原協会(川上義光代表)が8年前から取り組んできた「ガラミワイン(伽羅美〇)」に関することが「日本ソムリエ協会教本2020」に掲載されているとの連絡を受けた。

 ソムリエのバイブルと言われる「教本」を入手し確認した。初めて見る「ソムリエ教本」は、ワインの概論に始まり、日本、南アフリカ、ドイツ、アルゼンチン、イタリア、ポルトガル、スイスなど26ヵ国のワインの歴史、気候風土、品種などの詳細を記した750㌻の分厚い書籍。ワイン愛好者は、この「教本」を学んで「ソムリエ資格」を取得するそうだ。

 この「教本2020」には、これまで「日本のワイン造りの始まりは、今から約140年前の明治初期に端を発するとされてきた」だった、が、新たに次の記述が加わった。


 ――九州におけるブドウ栽培自体は、明治時代に始まったとされていた。しかし2018年、熊本大学永青文庫センターの研究により新たな史実が明らかにされた。小倉藩奉行所の日次記録には、1627~30までの4年間、小倉藩細川忠利の命により、葡萄酒(ぶだうしゅ)造りが実施されていたことが記されている。同センターではこの葡萄酒が「がらみ」(ヤマブドウ)を原料としたワインであるとしている。つまり初の本格的なワインは1627年には、福岡県において造られたことになる。ただし、これが現在のワイン造りに繋がることはなかった。


 歴史は史実に基づいて語る。不明とされた部分が「裏付け資料」によって書き換えられることがある。これまで「葡萄酒」造りの最初は「山梨」とされてきた。しかし、確かな裏づけとなる古文書によって、現時点では「福岡」となるようだ。最近、ガラミによるワイン製造が、微生物をテーマとする「学術論文」として発表された。秋田県大仙市の微生物メーカー「秋田今野商店」発刊の『温故知新2020NO57』(2020年7月刊)に宮崎県五ヶ瀬ワイナリー宮野恵「ワイン造りへの挑戦」としてガラミ造りの詳細が記されている。


 ※文中「ガラミワイン(伽羅美〇)」の「〇」は、「醫」に「サンズイ」の造字で「薬酒の意味」を示し「がらみしゅ」と読む。

 伽羅美〇は、2019年12月10日=特許庁「商標登録」認証。


by inakasanjin | 2020-11-13 09:00 | ふるさと京築 | Comments(0)