2020年 10月 02日
8人の女性天皇がいた
2019年5月1日、元号が「令和」になった。元号は248番目で今上天皇(浩宮徳仁)は126代目。そして女性天皇議論が始まった。歴史上の女性天皇を調べてみる。
33代 推古天皇(崩御592~628)、35代 皇極天皇(譲位642~45)、37代 斉明天皇(崩御655~61)、41代 持統天皇(譲位686~97)、43代 元明天皇(譲位707~15)、44代 元正天皇(譲位715~24)、46代 孝謙天皇(譲位749~58)、48代 称徳天皇(崩御764~70)、109代 明正天皇(譲位1629~43)、117代 後桜町天皇(譲位1762~70)の10代で、8名(斉明は皇極、称徳は孝謙の重祚=同一人物〉の女性が即位している。
かって、ごく普通の生活では「神武(じんむ)綏靖(すいぜい)安寧(あんねい)懿徳(いとく)孝昭(こうしょう)孝安(こうあん)……」と、初代からの天皇名がスルスルと口を衝いて出ていた。学ばされていたようだ。あまりにも遠い存在なのに、何故か、すぐそばにいる、妙な感覚の位置に「天皇」はいたようだ。今の天皇の‶法〟をみてみる。
日本国憲法の第2条「皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより、これを継承する。」とあり、皇室典範の第1条に「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」とある。昭和22年(1947)1月16日制定、5月3日施行されたものだ。
ところで、女性天皇の歌は、明生天皇以外は遺っているようだ。
真蘇我よ蘇我の子らは馬ならば日向の駒太刀ならば
呉の真刀諾しかも蘇我の子らを大君の使はすらしき 推古
君が代も我が代も知るや磐代の岡の草根をいざ結びてな 斉明
春過ぎて夏きにけらし白妙の衣ほすてふ天の香具山 持統
これやこの大和にしては我が恋ふる紀路にありといふ名に負ふ勢の山 元明
橘のとをの橘弥つ代にも吾は忘れじこの橘を 元正
この里は継ぎて霜や置く夏の野に我が見し草はもみちたりけり 孝謙
陰あふぐたかつの山は春来ぬとまだきのどかにかすみそめぬる 後桜町
今、女性の時代と言われて久しい。将来、9人目の女性天皇誕生はあるのだろうか。